あの料理の正体は

息子がどうぶつの森で魚を釣るのにハマっており、最近はパイクが釣れたなどと言って喜んでいます。


ふと、パイクとはどんな魚だろうと思いネット検索してみたところ、ノーザンパイク、または北カワカマス、とありました。そして、フランスのローヌアルプ地方ではこの魚をつみれ状にした料理「クネル」が有名、とも。


つみれという単語から、とある料理を思い出したのです。大学時代に1カ月短期留学していた、フランスのアヌシーの語学学校の学食で食べた名前もわからない不思議な料理。モチっとしたハンペンかチクワブのような食感で、薄黄色の細長い円筒形をしており、黄色っぽいソースがかかっていて、そして残念ながらあまり美味しくなかった。ステイ先のファミリーに「今日の昼は何を食べたの?」と聞かれて、何だかわからないけど柔らかいこんな形のもので美味しくなかったんだ、と答えたのをよく覚えています。


更に「クネル」で検索すると、フランスのローヌアルプ地方のリヨンの郷土料理で、川カマスのすり身に乳製品や小麦粉を加え、円筒形や小さなラグビーボール状に成形し、茹でてソースをかけたり焼いたりグラタンにするという情報が。円筒形のクネルらしきものに黄色っぽいソースがかかっている写真や、フランスのハンペンのようなもの、という記述も見つかりました。そして、アヌシーもローヌアルプ地方。あの料理はクネルに違いない!!


かくして20年間も謎だったあの料理の正体が明らかになったのでした。在仏の友人にも確認してみたところ、それはきっとクネルだと思うけど自分はあまり好みではないとのことでしたが、本格的な料理店で食べてみれば実は美味しいものなのかもしれません。早速、自宅から訪問可能なリヨン料理のレストランもチェックしてみました。いつか本格的なクネルを試してみたいものです。