胃カメラの極意

数年前、初めての胃部X線検査(バリウム検査)は、発泡剤の後のバリウムを最後まで飲み干せなかった(ガスが上がってくるのをどうにも我慢できなかった)ことからあえなくリタイアしました。

 

その翌年からは毎年、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を受けるようにしています。何度か経験した結果、比較的楽に受けられるコツを掴んだように思いますので、今ここに書き留めておきたいと思います。

※全ての方に当てはまるとは限りません。

※経鼻法に関するものです。経口法は未経験なので不明です。

 

第一に、鼻から注入される喉の麻酔薬をしっかりすすり喉の奥に到達したら飲み込む、という動作を何度も繰り返し、喉に十分に行き渡らせることが大事だと思われます。

麻酔薬は甘苦いのであまり快いものではありませんが、そこは我慢しながら、しつこいくらいにすすって飲み込みます。実は初めての胃カメラ検査の時にこの麻酔薬の味が嫌だったので、翌年これを飲み込む動作を一度だけにしてしまったところ、喉の麻酔の効きがイマイチだったようで内視鏡の管が喉に当たる際の反射がウェェウェェとそれはもう酷かったです。

 

第二に、喉の麻酔が完全に効いた後は、全てのヨダレをティッシュに吐き出すことが大事だと思われます。喉に麻酔が効いているのにヨダレを飲み込もうとするとウェェとなります。検査前に通される準備スペースにはティッシュが設置されていると思いますので、ふんだんに使わせてもらってヨダレはどんどん吐き出します。

 

喉の麻酔が効いた頃、いよいよ検査室に通されます。ベッドに横になると看護師さんが口元にティッシュを大量にあてがってくれます。間もなく鼻から内視鏡が挿入され、ここでもとめどなく溢れ出てくるヨダレは全てこのティッシュに吐き出します。飲み込もうとするとウェェとなります。看護師さんは常に優しく背中をさすってくれ、口元のティッシュがヨダレで飽和状態になる直前のタイミングを見計らって次に使うティッシュを再び大量に置いてくださる。本当に素晴らしいです(私の通うクリニックに限るかもしれませんが)。

 

今年の検査は、上記2点に集中することによって、自分史上最も喉の反射(ウェェ)が少ない状態で終えることができました。この2点は胃カメラを楽にする上でやはり重要なのではないかと実感した次第であります。